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Gensenkan / 7 Songs CD
¥2,000
※予約商品 9/13日に届くように発送いたします 「Syobo Skramz」を標榜していたGensenkanがその言葉を取り下げ、純然たるハードコアとして作り上げたのがこの「7 Songs」だ。 これまで、ハードコアがエモーショナルでなかったことはあるだろうか? ハードコアは生まれたその時からエモーショナルなものだった。 激情ハードコアとは「頭痛が痛い」くらいにくだらない重言だ。 Gensenkanが鳴らすハードコアの秘めたる内を聴け!
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MEIAN / 4songs
¥550
現在ではライブのセットに入っていない曲が収録されている4曲入りシングル。 正確にはアンコールで1曲目の「モニュメント」を演奏している。 この4songsに比べると今のMEIANは曲が複雑かつダイナミックになっていて遥かな飛躍を感じる。 だから、今のMEIANを知っていると4songsが青く稚拙に感じていしまう。 しかし、だからこそ、今の複雑でダイナミックな楽曲のセットの中にこれらの曲がどれか入っていたら表現がグッと締まるのではないか?そう思っていた。 アンコールで披露される「モニュメント」は、それまでの盛り上がりから更に血を沸騰させるような高揚感を感じさせつつ、昂りを落ち着かせてくれる。 今のMEIANを体感するには持っておきたい一枚になっている。
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cold winter / 『人間といえば?』『愚か!』『ですが…』 CD
¥1,320
岩手で活動するハードコアバンドcold winterのシングルCDです。 こちらから視聴可能となっています。 https://wearecoldwinter.bandcamp.com/album/- text by 大下真人(ex. Sandinista) cold winter 極寒かつ雪深い地域も多い岩手県南においてcold winterが結成されたのは2022年2月のこと。過酷な冬の寒さに耐え忍び春を待ち侘びながらもコロナ禍で先が見えない時期にギターであるチダ氏を中心に立ち上がったバンドだ。 その音楽性は90's SxE〜Ebullition〜NEW SCHOOL等メタリックなハードコア周辺を基調としているように感じるが、激しい展開やテンポチェンジとメロディによってそれらの枠に収まらない多様な要素を感じる。広義のメロディックハードコアとしてオリジナリティを追求するもので、なにかのフォロワーで済ませる感が全くしない。 ダウンチューニングとツーバスが使われながらも曲に重苦しい雰囲気はなく、むしろ先へ先へと突き進むようなアグレッシブさを感じる。ザラザラした感触がする歪みのバッキングが曲の骨子となり、ソリッドでエモーショナルなリフがせめぎ合うように重なり、タム回しに熱量を感じる実直なビートと、ミドルが滑らかに鳴るベースがそれらをまとめ、感情を露わにしたボーカルが乗る。今回同時リリースされるMEIANとは対照的に生々しく有機的で、焦燥感を覚えるのは自分だけだろうか。 そう感じる要因の一つにベースボーカル熊谷氏の存在がある。別バンドのギターとして活動する傍らでMEIANのライブに通う20代の若者がCold Winterの初ライブに客として偶然居合わせ、ハードコアになりたいと話していたのが彼の加入のきっかけだ。この時代にここでハードコアをやりたいという若者がいるのか!?と甚く感動した記憶はいまだに新鮮なままだ。未経験ながらベースボーカルとしてバンドに加入し、たった1年弱の間に大きく成長を遂げ、この作品が完成したのはこの地においては一つの奇跡といえるだろう。彼のボーカルにはその思いに突き動かされるような衝動や意志が溢れているように感じる。 そして、『人間といえば?』『愚か!』『ですが…』というタイトルに触れない訳にはいかない。名刺代わりの一作目にしてこのインパクトよ!あまりに大胆かつシンプルな問いと回答が痛快で、先に公開されたbandcampの告知ツイートを見た瞬間には諸兄と同じように面食らったものの、この作品がこのタイトルとしてこの世に出たことにニヤニヤしてしまった。 バンド結成当初、諸般の事情によりヘルプでボーカルを担当し歌詞を書くことになった際の要望が「普段使うような言葉で歌詞を書いてみてほしい」というもので、難しい言葉を並べて結局なにを歌っているのかがいまいちわからない歌詞はよくあるし、自分もそれに陥りがちなため目から鱗が落ちる思いがした。それを念頭に置いて歌詞を作り、初ライブを終え、バンドに歌詞を渡して1年弱が過ぎ、今回のリリースの運びとなったが、命名された曲名とタイトルを見て「確かに人間の愚かさに纏わる諸々についての歌詞だった!全くその通り!」とひとり合点したのだが、その真相はいかに。ただ一つ言えることは、飾らずにありのままである事がこのバンドの魅力であることだろう。cold winterの今後の動向が楽しみでならない。
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cold winter / 『人間といえば?』『愚か!』『ですが…』 カセットテープ
¥1,650
岩手で活動するハードコアバンドcold winterのシングルカセットテープです。 DLコード付き。 こちらから視聴可能となっています。 https://wearecoldwinter.bandcamp.com/album/- text by 大下真人(ex. Sandinista) cold winter 極寒かつ雪深い地域も多い岩手県南においてcold winterが結成されたのは2022年2月のこと。過酷な冬の寒さに耐え忍び春を待ち侘びながらもコロナ禍で先が見えない時期にギターであるチダ氏を中心に立ち上がったバンドだ。 その音楽性は90's SxE〜Ebullition〜NEW SCHOOL等メタリックなハードコア周辺を基調としているように感じるが、激しい展開やテンポチェンジとメロディによってそれらの枠に収まらない多様な要素を感じる。広義のメロディックハードコアとしてオリジナリティを追求するもので、なにかのフォロワーで済ませる感が全くしない。 ダウンチューニングとツーバスが使われながらも曲に重苦しい雰囲気はなく、むしろ先へ先へと突き進むようなアグレッシブさを感じる。ザラザラした感触がする歪みのバッキングが曲の骨子となり、ソリッドでエモーショナルなリフがせめぎ合うように重なり、タム回しに熱量を感じる実直なビートと、ミドルが滑らかに鳴るベースがそれらをまとめ、感情を露わにしたボーカルが乗る。今回同時リリースされるMEIANとは対照的に生々しく有機的で、焦燥感を覚えるのは自分だけだろうか。 そう感じる要因の一つにベースボーカル熊谷氏の存在がある。別バンドのギターとして活動する傍らでMEIANのライブに通う20代の若者がCold Winterの初ライブに客として偶然居合わせ、ハードコアになりたいと話していたのが彼の加入のきっかけだ。この時代にここでハードコアをやりたいという若者がいるのか!?と甚く感動した記憶はいまだに新鮮なままだ。未経験ながらベースボーカルとしてバンドに加入し、たった1年弱の間に大きく成長を遂げ、この作品が完成したのはこの地においては一つの奇跡といえるだろう。彼のボーカルにはその思いに突き動かされるような衝動や意志が溢れているように感じる。 そして、『人間といえば?』『愚か!』『ですが…』というタイトルに触れない訳にはいかない。名刺代わりの一作目にしてこのインパクトよ!あまりに大胆かつシンプルな問いと回答が痛快で、先に公開されたbandcampの告知ツイートを見た瞬間には諸兄と同じように面食らったものの、この作品がこのタイトルとしてこの世に出たことにニヤニヤしてしまった。 バンド結成当初、諸般の事情によりヘルプでボーカルを担当し歌詞を書くことになった際の要望が「普段使うような言葉で歌詞を書いてみてほしい」というもので、難しい言葉を並べて結局なにを歌っているのかがいまいちわからない歌詞はよくあるし、自分もそれに陥りがちなため目から鱗が落ちる思いがした。それを念頭に置いて歌詞を作り、初ライブを終え、バンドに歌詞を渡して1年弱が過ぎ、今回のリリースの運びとなったが、命名された曲名とタイトルを見て「確かに人間の愚かさに纏わる諸々についての歌詞だった!全くその通り!」とひとり合点したのだが、その真相はいかに。ただ一つ言えることは、飾らずにありのままである事がこのバンドの魅力であることだろう。cold winterの今後の動向が楽しみでならない。
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MEIAN / 遠ざかる CD
¥1,320
岩手で活動するハードコアバンドMEIANのシングルCDです。 https://northernsadnessproductions.bandcamp.com/album/- text by 大下真人(ex. Sandinista) MEIAN 圧巻の一言。短いインストを経て、2曲目の表題作「遠ざかる」の第一声。この絶叫の掛け合いを聴いた時点で体が硬直してしまった。前作4songsの延長線上にありながらそれを遥かにアップデートした名作だ。 今作のシャープで立体的な音像はバンドが持つ世界観と合致し、その魅力をより引き出している。ミドルテンポで展開する楽曲はシリアスでどこか無機質な空気が漂い、悲しみや苦しみという感情の一線を越えた先に音だけが残っている感触がする。 短めのセンテンスで構成された歌詞は淡々としているようで痛覚に訴え、強い怒りと諦念が共存する。そして主観から離れ、並行して存在する心象風景の描写がとても美しい。 多彩な音色で心の琴線に触れる緻密なギターワークがMEIANの最大の魅力だと感じるが、ギリギリした輪郭で鳴り楽曲に深みとグルーヴを加えるベースと、強靭でダイナミズムに溢れながらも繊細なフレーズを叩くドラムがしっかりとボトムを固め、その上に圧倒的な絶叫と場面ごとに抑揚のついたボーカルが行き交い、それらが一体となる瞬間の爆発力もまた唯一無二だ。流れるように曲が展開し静寂が訪れたときに、呼吸を忘れ息を呑む自分にやっと気付く。 一貫したスタイルで表現を追求し、ここまでの完成度に行き着いたバンドは他に思い浮かばず、もはや稀有な存在といえるのではないだろうか。海外のバンドを引き合いに出せばDaïtroやSuis La Luneが挙げられるのかもしれない。ただ、その比較対象を国内に向けると類似するバンドは思い当たらず、ましてやライブハウスに通う人口が限られた地方都市にこんなバンドがいるとは誰も思わないだろう。 当然、活動拠点の盛岡でもMEIANは異彩を放つ。この街ではskramzや激情ハードコアを知る人はごく僅かだがMEIANのライブを見て衝撃を受ける観客は多く、幅広い層にリーチし続けている。 結成から何度かのメンバーチェンジを経て現メンバーで布陣が固まり数年が経つが、東京在住のメンバーがいるために練習の頻度が少ない状況に置かれているとは思えないほどバンドの精度は極まっている。 先日のcold winterとの合同企画Intersection vol.3ではライブ中にとうとうモッシュが起きた。D-BEATやビートダウンこそがハードコアであるという認識を持つ人が少なくない岩手において、MEIANが紛れもなくフィジカルな衝動を持つハードコアだということを証明した瞬間だった。この鋭く緩急のついた激しい演奏が人の暴力衝動に訴えかけたのだ…と畏怖を感じながらフロア後方でその様子を眺め拳を握った。 この音源はcold winterのギター、チダ氏によってレコーディング・ミックス・マスタリングが施された。しかもその製作期間は僅か二週間余り。凄まじい熱量を帯びた時間だったことだろう。 cold winterのリリースに際してチダ氏が立ち上げたレーベルNorthern Sadness Productionsの第二弾として発売される今作は、正にそのポリシー、テーマに沿うものだ。北国の厳しい気候や生活環境によりもたらされる経済的な困難、それに伴う負の連鎖。ここでの生活において直面する不条理に足掻く者が味わう怒りと、それを押し殺す感情。バンドの拠点が北国であるからこそ表現できるものである。 コロナ禍でも地元ハードコアシーンのバンドと共にストイックな活動を続けたMEIANと、エンジニアとしてのチダ氏がタッグを組んだ化学反応の結晶をぜひ手に取り体感してほしい。
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MEIAN / 遠ざかる カセットテープ
¥1,650
岩手で活動するハードコアバンドMEIANのシングルカセットテープです。 DLコード付き。 https://northernsadnessproductions.bandcamp.com/album/- text by 大下真人(ex. Sandinista) MEIAN 圧巻の一言。短いインストを経て、2曲目の表題作「遠ざかる」の第一声。この絶叫の掛け合いを聴いた時点で体が硬直してしまった。前作4songsの延長線上にありながらそれを遥かにアップデートした名作だ。 今作のシャープで立体的な音像はバンドが持つ世界観と合致し、その魅力をより引き出している。ミドルテンポで展開する楽曲はシリアスでどこか無機質な空気が漂い、悲しみや苦しみという感情の一線を越えた先に音だけが残っている感触がする。 短めのセンテンスで構成された歌詞は淡々としているようで痛覚に訴え、強い怒りと諦念が共存する。そして主観から離れ、並行して存在する心象風景の描写がとても美しい。 多彩な音色で心の琴線に触れる緻密なギターワークがMEIANの最大の魅力だと感じるが、ギリギリした輪郭で鳴り楽曲に深みとグルーヴを加えるベースと、強靭でダイナミズムに溢れながらも繊細なフレーズを叩くドラムがしっかりとボトムを固め、その上に圧倒的な絶叫と場面ごとに抑揚のついたボーカルが行き交い、それらが一体となる瞬間の爆発力もまた唯一無二だ。流れるように曲が展開し静寂が訪れたときに、呼吸を忘れ息を呑む自分にやっと気付く。 一貫したスタイルで表現を追求し、ここまでの完成度に行き着いたバンドは他に思い浮かばず、もはや稀有な存在といえるのではないだろうか。海外のバンドを引き合いに出せばDaïtroやSuis La Luneが挙げられるのかもしれない。ただ、その比較対象を国内に向けると類似するバンドは思い当たらず、ましてやライブハウスに通う人口が限られた地方都市にこんなバンドがいるとは誰も思わないだろう。 当然、活動拠点の盛岡でもMEIANは異彩を放つ。この街ではskramzや激情ハードコアを知る人はごく僅かだがMEIANのライブを見て衝撃を受ける観客は多く、幅広い層にリーチし続けている。 結成から何度かのメンバーチェンジを経て現メンバーで布陣が固まり数年が経つが、東京在住のメンバーがいるために練習の頻度が少ない状況に置かれているとは思えないほどバンドの精度は極まっている。 先日のcold winterとの合同企画Intersection vol.3ではライブ中にとうとうモッシュが起きた。D-BEATやビートダウンこそがハードコアであるという認識を持つ人が少なくない岩手において、MEIANが紛れもなくフィジカルな衝動を持つハードコアだということを証明した瞬間だった。この鋭く緩急のついた激しい演奏が人の暴力衝動に訴えかけたのだ…と畏怖を感じながらフロア後方でその様子を眺め拳を握った。 この音源はcold winterのギター、チダ氏によってレコーディング・ミックス・マスタリングが施された。しかもその製作期間は僅か二週間余り。凄まじい熱量を帯びた時間だったことだろう。 cold winterのリリースに際してチダ氏が立ち上げたレーベルNorthern Sadness Productionsの第二弾として発売される今作は、正にそのポリシー、テーマに沿うものだ。北国の厳しい気候や生活環境によりもたらされる経済的な困難、それに伴う負の連鎖。ここでの生活において直面する不条理に足掻く者が味わう怒りと、それを押し殺す感情。バンドの拠点が北国であるからこそ表現できるものである。 コロナ禍でも地元ハードコアシーンのバンドと共にストイックな活動を続けたMEIANと、エンジニアとしてのチダ氏がタッグを組んだ化学反応の結晶をぜひ手に取り体感してほしい。
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